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空の状態(エンプティステート)UIデザイン:最初の体験を逃さない

アプリのエンプティステート(空の状態)UIの設計方法を解説。初回起動時・検索結果なし・通知ゼロなど場面別の設計パターンと、ユーザーを次のアクションへ誘導するUIの作り方を実例とともに紹介します。

エンプティステートUIパターンUXオンボーディング

エンプティステート(空の状態)は、アプリで最も見落とされやすいUIの一つです。コンテンツが何もない画面を「空白のまま」にしておくと、ユーザーは「アプリが壊れた?」「どうすればいいの?」と困惑し、そのまま離脱してしまいます。本記事では、エンプティステートUIの設計パターンと、ユーザーを次のアクションへ誘導するデザインのポイントを解説します。

エンプティステートが発生する主な場面

エンプティステートは大きく3つのカテゴリに分類されます。

1. 初回使用時(First Use Empty State)

ユーザーがアプリを初めて使う際、まだデータが何もない状態。フィットネスアプリのトレーニング記録・家計簿アプリの支出一覧・SNSのフィードなど。

2. 操作後の空状態(User-Cleared Empty State)

ユーザーが意図的にコンテンツを全て削除・完了させた状態。タスク管理アプリでタスクを全完了、メールアプリで受信トレイを全て処理した状態など。

3. エラー・条件不一致(Error Empty State)

検索結果が0件、フィルター条件に合うアイテムがない状態など。ユーザーの入力に問題があるわけではなく、単に該当するコンテンツが存在しない場合です。

優れたエンプティステートUIの3要素

1. 説明的なイラスト/アイコン

空の状態を視覚的に表現するイラストや大きなアイコンは、「エラーではなく正常な状態」であることをユーザーに伝えます。キャラクターイラスト・シーンイラスト・シンプルなラインアイコンなどが使われます。アニメーション(Lottie等)を使うと印象的になりますが、ループ速度は遅め(4〜8秒/ループ)が上品です。

2. 明確なメッセージ

「なぜ空なのか」「次に何をすれば良いか」をシンプルな言葉で伝えます。

良い例:

  • 「まだトレーニングが記録されていません。最初のワークアウトを始めましょう!」
  • 「検索結果が見つかりませんでした。別のキーワードをお試しください。」

悪い例:

  • 「データがありません。」(無機質で不安を与える)
  • 「エラーが発生しました。」(問題ないのに誤解を生む)

3. 明確なCTAボタン

エンプティステートには、次のアクションを促すボタンを必ず配置します。

  • 初回使用時:「最初の〇〇を追加する」「始める」
  • ユーザー操作後:「新しい〇〇を作成」「おすすめを見る」
  • エラー・条件不一致:「フィルターをリセット」「別のキーワードで検索」

場面別の設計パターン

SNS・フィードアプリの初回フィード

フォロー済みのアカウントがいない初回状態では、「おすすめユーザーをフォロー」への誘導が効果的です。人気アカウントをグリッドや横スクロールで提示し、フォローをその場で完了できるUIを組み込みます。

タスク管理アプリの完了後

全タスク完了時には「お疲れ様でした!全タスク完了」という達成感を伝えるUIが効果的です。チェックマーク・紙吹雪アニメーションなどを使った「ご褒美的な演出」で満足感を高めます。

検索結果ゼロ

「"〇〇"の検索結果はありませんでした」に加えて、スペルの確認・別のキーワード提案・関連カテゴリへのリンクを提供します。

エンプティステートのデザイントーン

エンプティステートは、アプリの「性格」が出やすい場面です。

  • ビジネスアプリ:シンプルなアイコン+実用的なメッセージ
  • ライフスタイルアプリ:暖かみのあるイラスト+励ましのメッセージ
  • ゲームアプリ:キャラクターを使った個性的な演出
  • 子ども向けアプリ:明るく楽しいアニメーション

まとめ

エンプティステートは「アプリを楽しく使い続けてもらうための最初の関門」です。このUXを丁寧に設計することで、ユーザーの初回体験が大きく改善されます。UI ZUKANのギャラリーで、様々なアプリのエンプティステート事例を参考にしてみてください。

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